社労士の仕事、試験、学習法のアウトラインをチェック!

「勤務社労士」は書類手続きのエキスパート

このページでは社労士の仕事の一般について、お話ししたいと思います。多くの国家資格と同じように、社会保険労務士にも「独占業務」が定められています。独占業務とは文字通り、その資格を持つ人しか携わってはいけない業務のことです。
社労士の業務には、大きくわけて1号~3号業務があります。下記はその概略ですが、社労士の独占業務に該当するのは、このうちの1号と2号業務のことです。

◆1号・2号業務(各種書類の作成・代理代行業務)

  • 健康保険の加入・給付の手続き
  • 厚生年金保険の加入・給付の手続き
  • 雇用保険の加入・給付、各種助成金の支給申請の手続き
  • 労災保険の加入・給付の手続き

◆3号業務(コンサルティング業務)

  • 従業員の募集、採用、退職など雇用に関する相談・指導
  • 賃金管理の相談・指導
  • 労働時間の相談・指導
  • 労働安全・衛生についての相談・指導
  • 就業規則、給与規定・退職金規定などの作成、相談・指導
  • 企業内教育についての相談指導
  • 人事管理・人事考課など人事にかかわる相談・指導

社会保険労務士の仕事として一般の方がイメージしやすいのは、健康保険や厚生年金手続きなどの1・2号業務だと思います。定型業務ということで、独占業務ではありませんが給与計算の仕事なども社労士の仕事に数えあげることができます。
社員として会社に勤務をしている「勤務社労士」の方のなかには、この1・2号業務を中心に仕事をされている方が多いでしょう。たとえば従業員2000人レベルの会社で、社員全員の方の社会保険や給与の手続きを滞りなく処理することは、非常に大変な事務作業になるからです。

私が冒頭でお話ししてきた、ひきこもり、メンタルケアなどの仕事は、3号業務の範囲に当てはまります。あえて項目を定めるなら「労働安全・衛生についての相談」ということになるかと思います。
ご覧いただいてお分かりいただける通り、3号のコンサルティング業務は幅が広いです。しかしその柱となるのは2つ、「就業規則」と「賃金規定」です。

理想論でいえば、収入保証と働き方の約束事がしっかり定められており、なおかつ守られていれば、労使の間には大きな問題は生じない。という前提でわれわれ社労士は、制度づくりのアドバイスをします。
しかし制度は、決めたらその通りに動いてくれるわけではありません。ですから、労働時間や賃金管理の相談など、発生する問題に対してその都度対処をする、継続的な働き掛けも社労士には求められるわけです。

そのためわれわれ「開業社労士」は、ご縁のあった顧問契約先企業とは、ずっとお付き合いをしていくことになります。開業社労士は、実は安定した働き方だという実感が、私にはあります。再びメンタルケアのことを引き合いに出してしまいますが、職場の問題というのは尽きることがないからです。
社会保険労務士の3分の2は開業社労士です。誠実に努力をしていれば、働き方は必ず安定してきます。そうなれば生活面での不安はありません。独立開業した暁には、みなさんにもお客様企業のケアに、全力を注ぎ専念してほしいと思っています。