社労士の仕事、試験、学習法のアウトラインをチェック!

社労士の役割は、時代とともに変わります。

社会保険労務士は、社会保険の手続きをする人のこと。多くの人たちは、私たち社労士のことをそう思っていることでしょう。それは一面で正しい答えです。しかし社労士のことを少し勉強されたみなさんは、その先のことが知りたいはずです。

社会保険「労務」士。この「労務」のことが、わかっているようでわからない。初学者のみなさんのなかには、そんな方が多いような気がします。
この「労務」のことは、これから社会保険労務士の勉強を始める方には、漠然としているのが当然なのです。なぜなら、企業の労務の問題は、時代の変化ともに変わっていくからです。

私はいま40歳、5年前に社会保険労務士の資格を取り独立しています。それ以前は、私も会社勤めで建設会社の総務の仕事をしていました。そのため社会保険労務士の仕事のことは、ある程度は知っていました。
企業の総務というのは何でも屋さんのところがあり、労務の問題を改善するといっても、何か一つの問題を突き詰める働き方がなかなかできません。役職が上がっていけば、担当業務は広がるのでなお更です。30代になった私は、このまま会社に骨をうずめるか?専門職の道を歩むか?迷った末に独立の道を選ぶことにしました。
会社のなかのさまざまな問題は、第三者が客観的に外から見てアドバイスをした方が、解決が早いこともある。そのように思ったからです。

社労士の労務の業務は時代とともに変わります。
かつてのバブル期に、どこの会社でも人手が不足していた時は、いかに若く優秀な人材を確保するかが課題でした。その当時は女性の管理職登用などもいよいよ本格的になってきた時期で、産休や育児休暇制度ですとか、女性の働きやすい福利厚生を作ることが、優先されていたように思います。
そしていま企業で問題視されているのは、よろしくないことですがセクハラやパワハラ、またすでに述べましたメンタルな傷つきなどの問題です。
また不景気・リストラの裏返しとしてある、超過勤務の問題なども状況は重いです。幸いなことに、私はまだ過労死の現実に直面したことはないですが、それでもやはり社員の方の働き過ぎについては、憂慮をしてしまうことが多いです。

結局のところ社会保険労務士は、労働者の権利を守る立場として、できることはなんでもやらなければならない士業なのです。
時代が進めば、私にはお話しできないような新しい問題も、企業内には出てくるはずです。そういう問題と向き合っていく、次の世代の社労士がみなさんなのだと思ってください。
向き合う事柄には重い問題の方が多いですが、だからやり甲斐も大きい仕事です。